ビッシング = Voice + Phising
つまり、リンクをクリックさせるフィッシング詐欺ではなく、電話を掛けさせるフィッシング詐欺のことを言います。
音声版のフィッシング詐欺といってよいかもしれません。
流れは次の通り
1. スマホのメール(特にショートメール)に、「有名な」ネットショップや決済システムなどを名乗って、未収金があります!とか、カードが不正に使われています!といったメールが送られてきます。
2. メールに記載された電話番号に電話をかけると、詐欺ストーリーがスタートします。
3. 確認のためといって、口座番号やパスワード、決済システムのパスワードなどを聞き出されます。
4. 聞き出したIDやパスワードを使って、金銭を窃取します。
これ、電話さえ掛けなければ良いのですが、高齢になると「何か間違いでは?」とか「もしかするとあの件かも?」といったことが気になり、電話を掛けてしまうようです。
電話を掛けてしまうと、心理学に基づいた手法、ロープレを重ねた話術で、見事なまでに騙されてしまいます。
自分から電話していますので、信用しやすいのも仕方がないのかもしれません。
話せば話すほど、深みに嵌まっていってしまいます。
場合によっては「自動音声通話」で、言われるがままに情報を話してしまったり、入力してしまったりすることもあるようです。
理想としては、電話をかける前には、その電話番号が本物なのかどうか、検索してみることが一番です。
高齢で難しい場合は、「トラブルやお金の請求があったら、自分で対応する前に必ず相談して!」と、何度も何度も伝えるしかないのでしょうね。
電話器の横にも、メモをしっかり貼っておくしかなさそうです。