2016年頃から始まった、投資システムを商品としたマルチ商法です。
投資システムが入ったUSBメモリを購入して、バイナリーオプション取引で儲ける！というのが売りです。
※他にも日経平均先物取引、外国為替証拠金取引（FX）のものも存在します。
USBメモリの販売価格はなんと約54万円（537,000円）！
中身は、システムといっても、バイナリーオプションについての基本的な説明です。
ネットワークビジネス特有の勧誘方法、喫茶店に呼び出してテーブルABCを行う広がっていきました。
「みんなお金を借りてやっている」
「投資ですぐに返せる」
「毎月20％の利益を出せる」
「先輩はものすごく儲けている」
といった勧誘ワードに、多くの学生が消費者ローンや学生ローンで借金をして契約していました。
バイナリーオプションは、上がるか下がるかを予想する丁半博打です。
確率は1/2ですので、5回連続で勝つ確率は1/32となってしまいます。
現実に稼ぐことは不可能ですので、学生たちは投資から勧誘へと活動を移行することになります。
友達を勧誘して1人契約をさせるごとに、5万円や6万円といった報奨金がもらえます。
11人を勧誘すると、USBメモリの元が取れるわけですね。
学生たちも必死です。
このように、バイナリーオプションの投資用USBメモリは学生に広がっていきました。
紹介料は1回のみですので、無限連鎖ではないところもポイントです。
購入後は「20日間」の無料サポートもあり、気がつけばクーリングオフ期間が終わっているとうのも特徴の一つです。
2020年3月25日、東京都と消費者庁は、3事業者に対し、特定商取引に関する法律に基づき業務の一部停止命令、ならびに違反行為を是正するための措置を出しました。
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